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ラン局サポート任務は、不必要となってきました。1994年極東本部は廃止され、整理された極東司令部が同じ地に残り、船舶検査と海上保安庁との連絡を行っているのです。それでも、広範囲な空路を活用する船舶検査官にとって、横田米国空軍基地は都合のよい場所ではあります。
実際、ここ極東司令部は小規模な部隊で、7名の常駐職員、2名の日本人スタッフ、そして4名のシンガポール分遣隊員から構成されています。しかし、この小さな部隊は東アジアでの全ての米国船籍船の検査活動の責任を持っています。ここでいう東アジアには、日本、韓国、中国、台湾、香港、マレーシア、シンガポール、インドが含まれます。米国船籍の商船は、安全で、効率的で、信頼でき、環境を保護する運航を行っていますが、この模範的な記録を伸ばすことに我々の船舶検査が役立っています。もちろん、この分野でも、海上保安庁と海上安全業務の観点からお互いに協力しています。海上保安庁と協力するために連絡をとりやすいことが、横田に極東司令部を置く理由となっています。
海上保安庁との連絡窓口としての私の目標は、両機関が必要とする情報や考え方の交換を促進することです。この必要性は21世紀に入っても増大すると思われます。すでに海上保安庁と米国沿岸警備隊はとてもよい関係を確立しているのですが、私としてもこのよい関係が続くよう貢献したいと思っています。
何度も聞かれる質問に「日本についてどう思いますか」があります。どのように答えてよいかわかりません。日本とアメリカの違いには驚かされますが、むしろ類似性に興味(interesting)を持っています。ここでinterestingという言葉は、日本について私が本当に思っていることです。私が日本に来てから少なくとも毎日一回は何か新しく愉快なことを学んでいます。これからもこれが続くことを希望しています。私は、特に、海上保安庁についてもっと知りたいと思っています。また、皆さんが米国沿岸警備隊について知るお手伝いをしたいとも思います。

 

Joseph P.Brusseau大佐の履歴
1974年米国沿岸警備隊士官学校卒業。沿岸警備隊での22年間では、海上保全、運用、管理等の多様な業務に従事。
前任地は、カリフォルニァ州ロングビーチの海事安全事務所(MSO)。彼はそこで

 

 

 

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